小さい布切れ

刺激と緊張は心地良い。

自分を整え、他人の目を意識する。

それが不倫。

逆に

緩和と惰性は楽だ。

自分に甘え、家族に甘え、

だらしの無い素の自分を見せられる安心感。

ダラっと伸び切った安らかなる場所と時間。

ソレを見せられる自分の空間。

安住の地でありテリトリーであり

帰巣本能により、自分の居場所なのだと感じる。

それが家庭。

伸び切った神経は楽ではあるが、

これじゃ〜マズイっしょ；；；

と、引き締める時間。

それも必要。

仕事であったり、お出かけであったり、不倫であったり。

緩急の差こそ、人に変化をもたらし、

飽きさせないコツなのでは？

家庭ではダラけるタメの効率を考え、

手抜きを覚え、

楽の追求をする。

その結果が

SEXレスであったり

仮面夫婦になって行くのじゃないのかしら。

不倫は緊張を緩めれば終わる。

常に100％のイイ顔を見せ続けなきゃならない。

楽な不倫など無いのだ。

また

楽な不倫なんか不倫の意味が無い。

そんな不倫ならしない方がマシ。

ビシッと背筋を伸ばし、鏡ばかり気になり、

買ったばかりのワンピースに袖を通す。

「とても良く似合うよ。ステキだ」

彼に言わせたい。言ってもらいたい。

イヤ、きっと言ってくれるとわかっている。

どんな小さな変化も見逃さないのが緊張した関係。

間違ってもヲバさんパンツなんか見せないワ♪

うふふ

どうせ、見てくれる時間10秒の小さな布切れ。

それでもその10秒に惜しみない気持ちを込める。

努力を怠らない。

緊張は緩めない。

緩和しない。