女の身体と心

女の身体は正直だ。

心にホンの少しササクレが立っていた。

ちょっとした迷い。

ちょっとした不安。

ちょっとした疲れ。

そんな時でも彼に抱かれれば、全て忘れると思えた。

でも

集中出来ない。

キモチは良いのに。

没頭出来ない。

いつもと同じにしようと演技が入る。

「キモチイイィーーー」

でも

女の身体は正直だ。

「どうしたの？。。。」

彼にバレちゃった。

「ん？」

トボケテみる。

「今日はあんまり濡れなかったね。。。」

「ん。。。」

＿＿＿＿＿＿＿＿＿

この自分の身体を恨んだ。

こんなに正直な身体なんかイラナイ！

だってそうでしょ。

演技が効かない身体なんだもの。

キモチがそのまま身体に表れる。

イヤだ。

彼には隠し事が出来ないじゃない。

この先何年、彼とSEXすると思う？

ずっと？

私にだって色んな日があるワ。

いつもいつも嬉しい楽しいばかりじゃ無い。

それなのに

ちょっとした気が全て身体に表れる。

こんな正直な身体はイラナイ。

自分の身体が恨めしいと思った。