葛藤が嬉しかったりする

【人はパンのみにて生きるにあらず】（聖書）

私は何のタメに生きるのか。

彼のタメに生きているように感じる。

日常は家庭にあるのだが、

ただパンをかじっている。

そう

ただ、生きている。

生き甲斐と生きるだけとは違う。

何のタメに

何を目標に

何を見つめて

何に向かって

家庭に居ると、死ななくて済む。

目標なんか要らない。

生き甲斐なんか要らない。

ココに居れば、生きていける。

生きる屍。

空気を吸い

パンをかじり

水さえあれば

人間、どこに居たって生きてはいける。

最低限ギリギリのセーフティネットの確保。

紙切れが保障してくれる。

制度が保障してくれる。

若い頃に比べ、生きる事に貪欲では無くなった。

アノ頃、ガツガツと何かを手に入れようと

必死で

アセっていて

それでいて

どうにでもなるさ、と

へんな自信がみなぎっていた。

年月を経て

へんな自信はスリ減り

挫折と妥協を繰り返し

アガいてもアガいても

どーにもならん事を知り

現実を思い知り

ま、こんなモンでしょ。と

己を知り

今あるモノを全て受け入れた。

あとは死ぬだけ。

。。。

そんな事でイイのか？自分。

シアワセになりたい。

フツフツと心が掻き乱れる。

忘れていた貪欲さに

もう一度火が着いてしまった。

抑えなきゃ。

この生ぬるい居心地の良い惰性を

抜け出す勇気なんかあるモノか。

静まれ。

。。。

この歳になって葛藤する自分に驚く。

こんな葛藤できるエネルギーが残っていた事に驚く。

少し嬉しい。

少し不安。